クロスシリンダー計算機
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経緯
クロスシリンダー法は屈折検査において乱視補正の精密化に使用される検眼の基本概念である。20世紀半ばに導入され、乱視の矯正に必要な円柱レンズの軸とパワーを評価・調整するためのツールとして開発された。乱視自体は19世紀初頭に初めて記録されており、この計算機を含む矯正方法の継続的な開発は、視力精度の向上に不可欠であった。
計算式
クロスシリンダー計算は、それぞれ特定の軸を持つ2つの円柱レンズパワーを、結果的な円柱パワーと軸に組み合わせる。計算は三角関数に基づいており、次のように表される。
\[ \text{合成パワー} = \sqrt{C_1^2 + C_2^2 + 2C_1C_2\cos(2(\theta_2 - \theta_1))} \]
\[ \text{結果軸} = \theta_1 + \frac{1}{2}\arctan\left(\frac{C_2\sin(2(\theta_2 - \theta_1))}{C_1 + C_2\cos(2(\theta_2 - \theta_1))}\right) \]
ここで:
- \(C_1\), \(C_2\) は円柱パワー
- \(\theta_1\), \(\theta_2\) は円柱軸(度)
計算例
例えば:
- \(C_1 = -2.00 \, D\), \(C_2 = -1.00 \, D\)
- \(\theta_1 = 45^\circ\), \(\theta_2 = 90^\circ\)
まず、角度差を計算する。
\[ \text{角度差} = 90^\circ - 45^\circ = 45^\circ \]
合成パワーの公式を用いる。
\[ \text{合成パワー} = \sqrt{(-2.00)^2 + (-1.00)^2 + 2(-2.00)(-1.00)\cos(90^\circ)} = \sqrt{4 + 1} = \sqrt{5} \approx 2.236 \, D \]
次に、結果軸を求める。
\[ \text{結果軸} = 45^\circ + \frac{1}{2}\arctan\left(\frac{-1.00\sin(90^\circ)}{-2.00 + -1.00\cos(90^\circ)}\right) = 45^\circ + \frac{1}{2}\arctan(0.5) = 45^\circ \]
重要性と使用例
クロスシリンダー計算は、特に検眼時に、乱視矯正のための正確なレンズパワーと軸を決定するために不可欠である。検眼医はこの方法を用いて、矯正レンズの円柱パワーと軸の設定を精密化し、最適な視力鋭度を確保する。正確なクロスシリンダーの結果は、患者がより鮮明でクリアな視力を得るのに役立ち、日常生活を向上させる。
よくある質問
-
クロスシリンダー検査とは何か?
- クロスシリンダー検査は、円柱パワーと軸の両方を調整することで乱視矯正を精密化する検眼で使用される。
-
乱視矯正において軸が重要なのはなぜか?
- 軸は、乱視によって生じる目の不均一な曲率を矯正するために必要な円柱パワーの方向を定義する。
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クロスシリンダー計算の精度はどの程度か?
- 正しく適用した場合、これらの計算は非常に正確であり、矯正レンズに正確な乱視矯正を提供するために不可欠である。