リスク差計算機

疫学および臨床研究の分野でよく使われる、危険差とは、2 つのグループにおけるアウトカムの可能性を比較することで治療または危険因子の絶対的な効果の指標を提供するものです。介入または曝露の影響を把握する方法として、明快でしかも強力です。

背景

絶対危険軽減 (ARR) としても知られている危険差とは、長年、治療の効率を判断する上で医療研究の根幹をなしてきました。これにより対照群と曝露 (または処置) 群を直接比べることで、その研究結果の実際上の重要性を明らかにすることができます。

計算式

危険差を計算するための式を以下に示します。

\[ 危険差 = 曝露 CI - 対照CI \]

ここで、

• \(\曝露CI\) は曝露または処置を受けた群における発生率（または可能性）、
• \(&対照CI\) は対照群における発生率です。

計算例:

曝露群における発生率が 20%、対照群では 10% となった場合の危険差は、次のとおりとなります。

\[ 危険差= 20% -10% =10%

つまり、この処置や曝露で、発生率が 10 パーセントポイント増加しています。

### 有用性和使用シナリオ

危険差は、治療の絶対的影響を把握するために欠かすことはできません。その数値によって公衆衛生や診療の分野で情報に基づく決定を行う上で役立ちます。1 件の追加的不利益な結果を防ぐために処置を受ける人の数（治療必要数 NNT）を明確にしていることから、特に医療介入やポリシーの計画に役立ちます

### よくある質問（FAQ） 

1. **危険差がプラスであるとは、何を意味していますか?** 
  - 危険差にプラスの値があると、曝露群の方が発生率が高く、つまり曝露または処置がマイナスの影響を与える可能性があると考えらえます。 

2.  **危険差はマイナスの値をとることはありますか? ** 
  - はい。危険差がマイナスであるとは、対照グループと比べて曝露や処置に予防効果があり、その結果の発生が抑えられていることを示しています。 

3.  **危険差が臨床研究で重要なのはなぜですか? ** 
  - この値は介入の影響の直接的な理解しやすく計測可能な値を提示し、臨床的判断や政策の策定を導くために役立てられます。 

本計算ツールは危険差を算出するために開発されました。研究者や臨床医、学生の皆さんが、研究や診療における介入や曝露の実際上の影響について評価するためにご利用ください。