Youden指数計算機

ユウデン指数：診断検査評価のためのツール

ユウデン指数、別名ユウデンのJ統計量は、二分診断検査のパフォーマンスを捉える単一の統計量です。連続値の結果を持つ検査の最適なカットオフポイントを決定し、個人の正しい分類を最大化することを目的として、特に有用です。

数式と解釈

ユウデン指数は次のように計算されます。

ユウデン指数 (J) = 感度 + 特異度 - 1

• 感度: 全ての疾患を持つ個人の中で、正しく同定された症例（真陽性）の割合。
• 特異度: 全ての疾患を持たない個人の中で、正しく同定された非症例（真陰性）の割合。

指数は0から1の範囲で、値が高いほど検査のパフォーマンスが良いことを示します。

• J = 1: 完全識別；検査は疾患を持つ者と持たない者を完全に区別する。
• J = 0: 検査は偶然と同程度；群間を区別しない。

応用

ユウデン指数は様々な分野、特に以下の分野で応用されています。

• 医学診断: 診断検査の精度を最大化するための最適なカットオフ値の決定。
• バイオマーカー発見: 潜在的なバイオマーカーの識別能力の評価。
• 機械学習: 特に不均衡データセットにおける分類モデルのパフォーマンスの評価。

利点

• 簡潔さ: 計算と解釈が容易。
• 単一指標: 感度と特異度を単一の値にまとめ、検査間の比較を容易にする。
• 閾値最適化: 連続的な検査結果の最適なカットオフポイントの選択を支援する。

制限

• 等しい重み付け: 感度と特異度を等しく重み付けしますが、すべての状況で適切とは限らない。
• 有病率依存性: 疾患の有病率を考慮せず、結果の解釈に影響を与える可能性がある。

この計算機は、与えられた感度と特異度からユウデン指数を決定する便利な方法を提供し、診断検査のパフォーマンスの迅速な評価と比較を可能にします。